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ヘチとトンイの相関図【ヘチ王座への道で知るトンイとの関係】

ヘチ王座への道のイ・グムはトンイのモデルになった淑嬪崔氏の息子です。

そして、「トンイ」や「イ・サン」の脚本家キム・イヨンが再び、「ヘチ王座への道」で脚本を手掛けました。

だから、ヘチとトンイには面白い関係をたくさん見つけることができます。

 

なお、ヘチの実話について知りたい方は
>>ヘチ 王座への道の実話【英祖が王になるまでの史実を徹底検証】を御覧ください。

 

ヘチとトンイの相関図

「ヘチ王座への道」の主人公イ・グムは、第19代王・粛宗とトンイのモデルになった淑嬪崔氏との間に生まれた子供です。

 

相関図で分かるヘチはトンイの続編

「ヘチ王座の道」は粛宗の成人した3人の息子のドラマです。つまり、「ヘチ王座の道」はドラマ「トンイ」の続編と言えます。

トンイとヘチの相関図<トンイとヘチの人物相関図>

粛宗の3人の息子とは、

<粛宗の3人の息子>
・英祖(イ・グム)
・景宗(イ・ユン)
・延齢君(イ・フォン)

イ・グムは第21代王の英祖になりますが、「ヘチ王座への道」の登場時には母親の身分の低さから身を隠して生活していました。

イ・ユンは「ヘチ王座への道」では、第20代王・景宗として即位します。

また、イ・フォンはドラマ「トンイ」には登場していない人物です。

 

ヘチ王座の道はクムの成長物語

ヘチ王座への道はドラマ「トンイ」で生まれた息子クムが成長して第21代王・英祖になるまでの物語です。

脚本を担当したのはどちらの物語もキム・イヨンです。

このことからも、ヘチ王座への道はトンイの続編と考えて間違いありません。

 

では、どのようにキム・イヨンは物語をつなげたのでしょうか。

まず初めに、

トンイに初めて登場したクムについて振り返ります。

 

トンイに登場するクム

クムは驚くほど聡明な子供として登場します。

母親のトンイが人並み外れた能力が知られてクムに危害が及ぶのを心配するほどでした。

何故なら、クムは学者でも難しい「大学」や「中庸」を、まだ子供でありながら独学で理解してしまうほどだったからです。

粛宗の前で「大学」をスラスラと暗記していました。

<豆知識>
クムが独学で学んだ「大学」、「中庸」

通常、子供は儒教の入門書「小学」を勉強します。しかし、クムは大人が読む「大学」と「中庸」を既に読んでいました。クムが独学で習得した「大学」と「中庸」は「論語」「孟子」とともに四書と称され、科拳の試験に出るほど難解なものです。

クムの能力を知った仁顕(イニョン)王妃は粛宗にクムに世子の教育を受けさせるよう進言します。

また、粛宗はトンイに「延礽君(ヨニングン)を王にできるか」と尋ねるなど、粛宗もクムが王の器であることを感じていました。

どちらも、クムの才能に驚愕しました。

 

トンイの最終回では、立派な王(英祖)に即位した延礽君(ヨニングン)が登場します。

しかし、現実では実際に延礽君が即位するまでに大変な苦労があったのです。

その即位するまでの苦労を描いているのがドラマ「ヘチ王座への道」です。

 

母親トンイの身分がイ・グムの足かせ

さて、ヘチ王座の道で脚本家のキム・イヨンは、イ・グムをどんな青年として登場させたのでしょうか。

イ・グムはやはり、聡明で武芸にも優れた青年として登場します。

 

しかし、母親の身分が低いために周りからは軽視され、自分も政治の世界に関わらないように生きていました。

イ・グムが王位には興味がなく、朝廷とは距離を置いていたことは事実です

<豆知識>クム、グム?
トンイではクムと発音されていますが、ヘチ王座の道ではグムと発音されています。これは、韓国語の濁音化によるものです。イ+クムで「イ・グム」と濁音になります。日本語の「かざくるま」→「かざぐるま」と同じことです。

そんなイ・グムに粛宗は王としての素質を認め、密かに大司憲( テサホン)のイ・イギョムにイ・グムを王にしたいと告げています。

大司憲:行政を監督する組織である司憲府(サホンブ)のトップ

 

史実でのイ・グムは、王位を狙っていると思われたくないため、世弟(セジェ)になることを何回も拒んだといいます。

ドラマでは歪んだ権力に対して、民のために立ち上がったように描かれていますが、実際は派閥(老論派)によって、いやいや王世弟にさせられました。

イ・グムが自ら、世弟になったのはドラマの創作ですね。

 

このように、トンイによりシッカリとした教育を受け、民の気持ちを思う心を教えられた聡明なクムでした。

しかし、簡単には王になれませんでした。

 

現実には、母の身分が大きな壁となって立ちはだかっていました。

この難題を克服して王になっていく過程を描いたのが、トンイの続編といわれるヘチ王座の道です。

 

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トンイ、イサン、ヘチの家系図

トンイ、イサン、ヘチを家系図からその繋がりを見てみます。

<トンイ、イサン、ヘチの家系図>

家系図から分かるように、イサン(正祖)は英祖の孫にあたります。

英祖はトンイの息子ですから、イサンはトンイのひ孫に相当します。

イサンにはトンイの血が流れているんです。

 

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トンイの子供は何人?

ところで、クム以外にトンイには子供はいなかったのでしょうか?

ドラマ「トンイ」では、延礽君の前に長男を生みますが、幼くして亡くしています。

 

トンイが生んだ子供は3人だったといわれています。

実は、延礽君を生んだ後にもう一人、男の子を産んでいました。

 

しかし、残念なことに生まれてすぐに亡くなっています。

その結果、延礽君は一人っ子として育ちました。

詳しくは>>トンイの子供は何人?【淑嬪崔氏には3人目の王子がいた。。。】

 

ヘチの登場人物とトンイとの関係

ヘチに初めて登場する人物として、イ・タンとイ・フォンがでてきます。

どちらも、「ヘチ王座への道」では物語のキーとなる重要な人物ですが、トンイとはどんな関係があるのでしょうか。

 

トンイとイ・タン(密豊君)との関係

ヘチにはトンイには登場していないイ・タンが極悪人として登場します。

イ・タンの称号は密豊君(ミルプングン)です。

 

密豊君は実在した人物で、密豊君の父親は仁祖の曾孫にあたる臨昌君、母親は凝川郡夫人朴氏です。

密豊君(ミルプングン)はトンイにとっては遠い親戚にあたります。

<密豊君の家系図>

粛宗は仁相の次男の系統であるのに対して、密豊君は仁相の長男の系統にあたります。

密豊君が仁祖の長男の系統であることから、密豊君は「自分が正当な王位継承者だ!」と言っているのです。

 

しかし、史実では、密豊君が人を無惨に殺したり、王位を狙ったような記録はありません。

また、トンイは1704年頃には宮殿を出て、梨峴宮(イヒョングン)に移住を移しています。

密豊君が7歳のころでした。

 

その後、トンイは息子の延礽君の移住に移り、1718年に亡くなっています。

密豊君が21歳のころです。

従って、トンイと密豊君はほとんど関係がなかったと思われます。

 

なお、密豊君が王への道を絶たれた理由については>>密豊君(みるぷんぐん)の家系図【王位継承者と言う理由とは】 を御覧ください。

 

トンイとイ・フォン(延齢君)の関係

トンイにとってイ・フォンは同じ側室の子供で、クムにとっては異母弟にあたります。

イ・フォンの称号は延齢君(ヨルリョングン)です。

<延齢君の家系図>

クムはイ・フォン(延齢君)をとても可愛がりました。

また、粛宗も幼いイ・フォンを周りが驚くほど寵愛したと言います。

もしかしたら、トンイは内心このことが面白くなかったのかもしれません。

 

延齢君について更に詳しいことは>>延齢君の家系図【ヘチのイ・フォンは実在した歴史上重要な人物】 を御覧ください。

 

「ヘチ、トンイ、イ・サン」の相関図

実は、イ・サンも脚本家キム・イヨンが担当した作品です。

・トンイ
・ヘチ王座の道
・イ・サン

そのため、この3つのドラマにはシッカリとした一貫性と多くの関係した点を見ることができます。

<トンイ、ヘチ、イ・サンの相関図>

 

注目の視聴順を紐解く

見る順番は歴史の順で、トンイ→ヘチ王座の道→イ・サンがおすすめです。

イ・サンは英祖の孫の正祖の物語です。

この順番で見れば、子供の頃の英祖、青年の英祖、そして晩年になってからの英祖を全て見ることができます。

 

「ヘチ」と「トンイ」作品を比較

「ヘチ王座への道」と「トンイ」を作品として比較しました。

作品 製作年 時代 監督 脚本家
トンイ 2010年 1680~1704年頃 イ・ビョンフン キム・イヨン
ヘチ王座への道 2019年 1719~1725年頃 イ・ヨンソク キム・イヨン

 

また、作品に登場する人物、主な出演者、ドラマの内容は次の通りです。

作品 登場する人物 演じた俳優 ドラマの内容
トンイ トンイ
粛宗
延礽君
張禧嬪
ハン・ヒョジュ
チ・ジニ
イ・ヒョンソク
イ・ソヨン
賤民として生まれたトンイが宮中で活躍、王子クムを生み、側室の最高位(淑嬪)までになるドラマ
ヘチ王座への道 延礽君
粛宗
景宗
密豊君
チョン・イル
キム・ガプス
ハン・スンヒョン
チョン・ムンソン
母親の身分が低いことにコンプレックスを持っていたクムが困難を克服して王になるドラマ

トンイの制作から約10年後に、キム・イヨンはトンイの息子クムの成長の物語を書いたことになります。

まさに、ヘチ王座への道はトンイの続編といえますね。

そして、この物語がトンイのひ孫にあたるイ・サンの物語へと引き継がれていいきます。

トンイとイ・サンの関係は>>【納得!】トンイとイサンの関係を相関図で詳しく解説 で詳しくご紹介しています。

 

実在した登場人物

ヘチ王座の道とトンイに登場した実在した人物を調べました。

キャスト名が入っているものがそのドラマに登場した人物です。

実在の登場人物 ヘチ王座の道 トンイ 説明
粛宗
スクチョン
キム・ガプス チ・ジニ 第19代王
景宗
キョンジョン
ハン・スンヒョン 第20代王
世子・昀
ユン
ユン・チャン 世子時代の景宗
英祖
ヨンジョ
チョン・イル イ・ソノ 第21代王
昑(クム) イ・ヒョンソク クムは幼年の英祖
仁元王后
イヌォンワンフ
ナム・ギエ オ・ヨンソ 肅宗の3番目の王妃
仁顕王后
イニョンワンフ
パク・ハソン 肅宗の2番目の王妃
淑嬪崔氏
スクピン チェシ
ハン・ヒョジュ 英祖の母(側室)
禧嬪張氏
チャンヒビン
イ・ソヨン 景宗の母(側室)
明聖王后
ミョンソンワンフ
パク・ジョンス 肅宗の母
宣懿王后
ソニワンフ
ソン・ジイン 景宗の王妃
貞聖王后
チョンソンワンフ
チェ・スイム チョン・モレ 英祖の王妃
張希載
チャン・ヒジェ
キム・ユソク 禧嬪張氏の兄
朴文秀
パク・ムンス
クォン・ユル 司憲府監察
密豊君
ミルプングン
チョン・ムンソン 王子(イ・​タン)
延齢君
ヨルリョングン
ノ・ヨンハク 英祖の異母弟(フォン)
閔鎭遠
ミン・ジノン
イ・ギョンヨン 重臣(左議政)

注)説明の青文字をクリックすると関連する記事に飛びます。

ドラマ「トンイ」では、即位した英祖と貞聖王妃は第60話にのみ登場しています。

また、禧嬪張氏は側室を記載していますが、一時王妃になっています。

 

ヨジは実在した側室?

残念ながら、ヨジは実在した英祖(ヨンジョ)の側室でも、女官でもありません。

架空の人物です。

 

監督からは男勝りの女性を期待され、声を少し落として演技をされたそうです。

男以上に力持ち、武術に長けているが、色恋に疎い、そんなヨジが後半、女官になりました。

 

ひょっとして、女官になったヨジは最後に英祖の側室になるのでは?
・・・と期待しませんでしたか。

しかし、英祖(ヨンジョ)には2人の王妃と4人の側室がいましたが、ヨジのモデルになるような側室は見当たりません。

詳しくは>>ヘチ王座への道でヨジは側室になるのか?【実在したモデルは?】

 

<英祖(ヨンジョ)の正室と側室>

正室 貞聖王后 子供なし
貞純王后 子供なし
側室 靖嬪李氏 1男1女
暎嬪李氏 1男3女
貴人趙氏 1女
淑儀文氏(廃位) 2女

なお、英祖(ヨンジョ)の家族については>>ヨニングン(延礽君)の家系図を徹底調査 で詳しくご紹介しています。

興味のある方は、ぜひ御覧ください。

 

脚本家キム・イヨンの魅力

キム・イヨンはヘチの脚本を書く前に、2007年に「イ・サン」、2010年に「トンイ」、2012年から2013年に「馬医」の脚本も書いています。

いずれも、イ・ビョンフンが監督を務めており、日本でも人気の大ヒットドラマです。

 

イ・ビョンフン監督のもとで成長

イ・ビョンフン監督と仕事をすることは、非常に大変なことと彼女も認めていて、実際に何回も脚本を書き直したそうです。

しかし、イ・ビョンフン監督と仕事をすることで脚本家として大きく成長したことも事実ですね。

 

また、キム・イヨンの脚本の書き方は解決策を事前に考えて、困難な局面を書くことはないようです。

登場人物を困難な局面に落とし込んでから、自ら一緒に解決策を考えていると述べています。

 

だから、悩みに悩んだ末に考えついた解決策は、誰もが考えつかない、斬新でしかも現実的なアイデアに満ちています。

見るものを飽きさせない、ハラハラドキドキのドラマが生まれる理由は、まさに、ここにあると思います。

 

キム・イヨンさんのプロフィール

<トンイを書いたころのキム・イヨンさん>

生年月日:1974年2月11日
(2025年02月05日現在、50歳)
血液型:B型
出身地:韓国ソウル市
最終学歴:成均館大学歴史教育学科
手掛けた時代劇の脚本
イ・サン、トンイ、馬医、華政

キム・イヨンは最初、脚本家チェ・ワンギュの助手をしていました。

そのころ、チェ・ワンギュが書いていた作品が、ホジュン~宮廷医官への道~や商道です。

ドラマに出てくるラブストリーは、ほとんどがキム・イヨンが書いたものだとチェ・ワンギュは語っています。

イ・サンの脚本にキム・イヨンを推薦したのもチェ・ワンギュでした。

 

まとめ

ヘチ王座の道とトインに密接な関係があるのは、どちらもキム・イヨンが脚本を担当しているからです。

キム・イヨンは英祖に関連した3つのドラマ、「トンイ」「ヘチ王座の道」「イ・サン」の脚本を書いています。

この3つのドラマを一貫して見ることで、トンイとその息子・英祖の新たな発見があるかもしれません。

韓国時代劇を見始めた方で歴史に興味のある方にはおすすめですよ。

 

また、キム・イヨンには、ヘチ王座の道で初めて登場したイ・フォンの母親・榠嬪朴氏の物語もぜひ、手掛けてほしいものですね。

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