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朝鮮弁護士の登場人物は実在した?【王は成宗、ハンスは?】

「朝鮮弁護士カン・ハンス」に登場する王様イ・ヒョルは第6代王の成宗です。

では、弁護士のハンスと王女のソウォンも実在したのでしょうか?

この記事では、ドラマの登場人物と史実との関係、外知部の意外な実態などを分かりやすく解説します

ハンスとソウォンは実在?

カン・ハンスは架空の人物ですが、弁護士のような存在だった外知部(ウェジブ)がモデルとなっています。

ソウォン(イ・ヨンジュ)は完全なフィクションではありません。成宗の前王である睿宗には2人の娘(顕粛公主・恵順公主)がおり、顕粛公主がモデルと考えられます。

成宗の家系図

<成宗の家系図>

この家系図を見ると、ドラマの主要人物が史実上の誰に対応するかが見えてきます。

ドラマの登場人物 史実のモデル 備考
カン・ハンス 架空の人物
ソウォン(イ・ヨンジュ) 顕粛公主 睿宗の娘
イ・ヒョル 成宗 第6代王
大王大妃 貞熹王后 世祖の王妃
先王 睿宗 第5代王
ユ・ジェセ 韓明澮 院相
ユ・ジソン 琅城君 韓明澮の息子

韓明澮の息子・琅城君は功臣の子でありながらも、自らの行いを慎み、子孫にも節度ある行動を戒めたと言われています。

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史実の成宗はどんな国王?

成宗は、先王の睿宗が20歳の若さで亡くなると、大王大妃(貞熹王后)の後押しで王位に就きました。

詳しくは>>成宗の家系図【嫉妬深い王妃に振り回された好色家の王】をご覧ください。

成宗は、即位したときはまだ幼く、大王大妃による垂簾聴政が行われましたが、親政後は院相制度の廃止、弘文館の設置、朝鮮の基本法典となる「経国大典」を完成させるなど、多くの業績を残しました。

これらは巧みにドラマに反映されています。

ドラマ 史実
先王が不審死 睿宗は病死
イ・ヒョルが即位 成宗が即位
大王大妃が垂簾聴政 貞熹王后の垂簾聴政
院相が権力を掌握 韓明澮による院相制
院相が追放される 院相制が廃止される
経国大典が完成 経国大典が完成

ドラマはこうした史実をベースに訴訟や人間ドラマの要素を加えて大胆に脚色、破天荒な弁護士の活躍を描いています。

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外知部は実在した弁護士?

カン・ハンスが演じた外知部(ウェジブ)は実録に30回以上登場するなど朝鮮時代に実在していました。

しかし、正式な官職ではなく、民間で活動していた、今で言う「弁護士」のような存在でした。

成宗の時代に、外知部の活動は活発化しましたが、不正行為により社会秩序を乱したとして、活動が厳しく制限され、辺境の地へ移されたことが成宗実録に記録されています。

王の言葉:無頼漢ども(外知部のこと)が長く訴訟の場に出入りし、他人に雇われて代理で訴訟を起こしたり、人をそそのかして訴訟を起こさせたりしている。~途中略~このような者たちは俗に外知部と呼ばれている。厳しく処罰し、こうした悪事を根絶やしにせよ。<引用元:成宗実録1478年8月15日>

外知部を扱ったドラマ

朝鮮弁護士以外にも外知部を扱ったドラマがあります。

<外知部が登場するドラマ>
・オクニョ 運命の人 2016年
・御史とジョイ 2021年
・オク氏夫人伝 2023年
・朝鮮弁護士カン・ハンス 2023年

まとめ

ドラマ「朝鮮弁護士カン・ハンス」は、史実を巧みに織り交ぜたフィクションです。

主人公カン・ハンスは架空の人物ですが、彼が活動する外知部は実在していました。

また、王・イ・ヒョルは史実の成宗をモチーフにしており、彼の即位や政治改革、経国大典の完成といった歴史的事実もしっかりドラマに組み込まれています。

このように、史実を知ることで、ドラマの背景や人物像がより深く理解でき、物語をより楽しめること間違いありません。

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