ハン尚宮のモデルや驚きの裏話、名シーンを徹底解説します。
ハン尚宮のモデルは実在したのか?
ハン尚宮のモデルは実在した厨房尚宮で、本名は韓熙順(ハン ヒスン)と言われています。
韓熙順は朝鮮王朝最後の正五品(女官最高位)の尚宮でした。
ストーリーに影響するモデルではなく、役作りのためのモデルだったといいます。
韓熙順は口は悪いし、人相が良くない、見た目とっても怖い人だったそうです。
ドラマからは、想像が出来ませんね。
ただ、料理は抜群にうまく、韓国では史上最高の料理人と言われたそうです。
しかし、監督や脚本家が明確に肯定したわけではなく、残念ながら真相は定かではありません。
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驚きの裏話
ハン尚宮に関する驚きの裏話をいくつかご紹介します。
ヤン・ミギョンは当初、ハン尚宮役ではなかった
当初、ハン尚宮に予定されていたのはライバルのチェ尚宮を演じたキョン・ミリです。
しかし、イ・ビョンフン監督の頭にはヤン・ミギョンのハン尚宮のイメージが出来上がっていたと思われます。
キョン・ミリは撮影の3ヶ月前にイ・ビョンフン監督からチェ尚宮を演じることを依頼されたそうです。
役者としての重要度を監督に尋ねると、チェ尚宮と言われて、キョン・ミリはチェ尚宮を演じることを決めています。
こうして、ヤン・ミギョンはハン尚宮役となり、多くの人を引き込んだ前半の料理対決の中心となる二人の役者が決まりました。
お隣の国の中国ではハン尚宮が大人気
当時、中国ではチャングムよりもハン尚宮の方が人気でした。
その証拠に、中国上海・浦東国際空港に着いたヤン・ミギョンを一目見ようと大勢の人が押し寄せました。
上海の空港に着くことは報道されておらず、それにも関わらずハン尚宮を一目見ようと空港に駆けつけたのです。
実際に、当時、湖南衛星テレビ局が実施した「好きな出演者を選ぶアンケート」では、ハン尚宮が46%を獲得して1位になっています。
ちなみに、2位はチャングムの27%、3位はミン・ジョンホの19%でした。
チャングムを凌ぐ、ハン尚宮の人気には驚くばかりですね。
ハン尚宮人気で料理の前半が延長
料理の天才であるチャングムとハン尚宮、料理の秀才のクミョンとチェ尚宮の3回に及ぶ料理対決は秀悦でした。
この料理対決が人々をドラマに引き込み、ハン尚宮の人気を押し上げていったことは間違いありません。
そして、この思わぬ人気で料理部分の話が10話も延長されることになりました。
最初は50話の予定で始まったドラマですが、最終的には54話まで延長されていますので、後半が6話も短縮されたことになります。
ホジュンに続く医療系ドラマを避けるために、入れ込んだ料理編でしたが、思わぬ人気に関係者も驚いたようです。
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私が選ぶチャングムとハン尚宮の記憶に残る名シーン
数々の難局を乗り越えたチャングムとハン尚宮の記憶に残るシーンをご紹介します。
料理の天才を表現した奇跡のセリフ(第13話)
「お前には味を描く能力がある」
ハン尚宮が言ったセリフ「味を描く」は、味覚を失ったチャングムに大きな希望と自信を与えました。
この言葉は、チャングムの料理に対する天才的な能力を表現する言葉に迷った脚本家のキム・ヨンヒョンが天才の想像力を表す言葉として考えついたものです。
この「味を描く」は、言葉に悩んでいたときに、あるサッカー選手が試合前にゴールシーンを思い描いているという話を聞いて、これだ!と取り入れたそうです。
その結果、視聴者の反響も大きい印象深いシーンとなりました。
チョン最高尚宮の無念の死が生んだ師弟逆転の名シーン(第22話)
ハン尚宮を最高尚宮にしながらも、無念の死を遂げたチョン最高尚宮からハン尚宮のことを頼まれたチャングムでした。
ハン尚宮が心を閉ざしたのは、無二の親友の死が原因だったのです。
そして、その無二の親友とはチャングムの母ミョンイのこと。
チェ尚宮の抵抗に成すすべもなく、投げやりになるハン尚宮に対して、
「ハン尚宮様は まだ何もしていない!」
「あきらめて物事を投げ出してしまう母(ハン尚宮のこと)は嫌いです!努力もせず志を捨ててしまう師匠は嫌いです!」
「身を引くなら、私は絶対に尚宮様を許しません!」
チャングムの必死の言葉により、ハン尚宮は再び、料理対決をやらせてほしいと大妃に申し出ます。
まさに、師弟逆転の名シーンですね。
監獄の中から必死に祈願するハン尚宮(第27話)
「私は静かに死んでいくから、せめてチャングムだけでも助けて」
中宗が倒れた原因が料理にあると、チャングムとハン尚宮は投獄されますが、そのときに、ハン尚宮が様子を伺いに来たチェ尚宮に必死で頼むシーンです。
思い通りに言えずに何度も取り直したといいます。
実はこのときは真冬でものすごく寒く、しかも罪人なので薄着で体が心底冷えて辛かったそうです。
しかも、撮影は徹夜になり、ヤン・ミギョンの体調も酷く悪かったため、まさに迫真の演技になっています。
ヤン・ミギョン本人が、このシーンの演技で役者としてステップアップできたと述べています。
まさに、必見のシーンですね。
ハン尚宮がチャングムの背中で亡くなるシーン(第27話)
「宮中に戻れ」
ハン尚宮はチャングムの背中で息絶える直前にチャングムに遺言を残します。
これが、チャングムに生きる勇気を与えることになります。
医女として、再び、宮中に戻る後半につながる悲しいけど感動するシーンですね。
実はこのシーンも撮影に半日もかかったそうです。
チャングムの正体が分かり二人が出会うシーン(第24話~第25話)
前半の最大の見せ場がチャングムとハン尚宮がお互いの関係を知って走り寄るシーンです。
ついに、二人がお互いのことを知り、思わず小走りに走り寄るシーンは誰もが認める感動のシーンです。
しかし、このとき既にハン尚宮とチャングムに襲いかかる恐ろしい罠が待っているとは。。。
初めて見たときには、まさかハン尚宮がこの後に亡くなるとは思ってもいませんでした。
まとめ
ハン尚宮は、料理の天才としてチャングムを導き、数々の名シーンを生んだキャラクターですが、そのモデルである韓熙順は実在したと言われています。
その一方で、真相は定かではなく、ドラマの創作要素が色濃く反映されています。
また、驚きの裏話や視聴者を魅了した名場面を通じて、ハン尚宮の魅力がいかに大きかったかを再確認できました。
彼女の存在がドラマ全体の成功を支えたことは間違いありません。