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朝鮮王朝の王族の子孫の現在【李王家の嫡流の末裔は誰?】

王族の子孫は現在、どうしているのか?

朝鮮時代の王族は全州李氏一族の李王家です。

李王家の現在を詳しく調べてみました。

 

現在の李王家の当主

李王家は太祖が朝鮮王朝を建国してから、500年以上続いた王族です。

朝鮮王朝がなくなった現在でも、李王家の当主は代々受け継がれています。

 

庶流の李源が第30代当主

2005年7月、李王家の第29代当主・李玖(イ・グ)が亡くなりました。

子供はいませんでした。

そこで、全州李氏大同宗約院は、李堈(イ・ガン)の孫にあたる李源(イ・ウォン)を李玖の養子として第30代当主としました。

<李源の家系図>

李源(イ・ウォン)は李堈の第9子である李鉀の長男として生まれ、高宗の曾孫にあたります。

現在、京畿道の高陽市に暮らし、二人の息子さんがいます。

 

当主を巡る争い

高宗の直系で李鍵(桃山虔一)の孫に当たる孝哉など、長子相続の観点から李源より家督継承権が高い人はいましたが、「桃山一族は日本人である」と全く興味を示さなかったといいます。

また、李鍝の長男である李淸も家督継承権を主張していません。

 

李源の当主がスムーズに認知されるかと思われましたが、翌年の2006年、叔父の李錫(イ・ソク)や伯母の李海瑗(イ・ヘウォン)が第30代当主を主張し始めました。

現在も、当主の座をめぐって係争が続いていますが、一般的には李源が正当な当主と認められています。

 

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高宗の子孫の現在

高宗の嫡流(王位を継承する正統な系統)は孫の李玖を最後に断絶しています。

しかし、高宗には1人の正室と14人の側室に6男3女の子供がいました。

傍系の子孫は現在も多数存在しています。

先に説明しましたように、高宗の曾孫の李源(イ・ウォン)が李王家の第30代当主を務めています。

 

王朝の終焉

1910年の韓国併合により、朝鮮は日本の統治化に入りました。

李王家は日本の組織に編入され、滴流は王族、王族の傍系は公族という身分が新たに創設されました。

李堈に多くの子供がいましたが、正式に公族として認知されたのは李鍵と李鍝の2名のみでした。

<高宗の子孫の系図>

王公族(王族と公族の総称)は法的には皇族とは見なされませんでした。

しかし、日本の皇族に次ぐ身分であり、異民族でしたが皇族の礼で遇されました。

 

韓国成立後の王族

第二次世界大戦で日本が敗北すると、日本皇族の身分は無くなりましたが、韓国内で王族として処遇されることはありませんでした。

1948年、大韓民国が成立すると王制は正式に廃止されます。

李王家は特権を失って一般市民と同様の生活を送り、経済的に困難な生活を強いられました。

 

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韓国王族の現在

現在、韓国には「全州李氏大同宗約院」という組織があり、李王家継承者の決定や祭祀を行っています。

朝鮮王朝の王族であった一族・全州李氏の末裔達が1955年に設立した社団法人です。

登録されている全州李氏の人数は、1995年現在、約120万人33万世帯でした。

 

2015年に韓国が統計調査したところによると、全州李氏を名乗る人は2,631,832人いました。

当然、現在では通常の人と同じ生活を営んでいます。

 

韓国社会における李王家の認識

現代の韓国社会において、かつての王族・李王家は歴史的存在として認識されています。

そのため、李王家の子孫は文化や歴史の一部として敬意が払われることもありますが、日常生活において特別な存在ではありません。

特に、若い世代にとって王族は韓国時代劇に登場する過去の象徴的な存在にすぎません。

 

日本の皇室との違い

日本の皇室は現在も憲法上、日本の象徴として認められ、公式行事や外交活動を担っています。

一方、韓国の王族(李王家)は、国の公式な認定はなく、その活動は民間団体の活動範囲にとどまります。

 

そのため、李王家の祭祀や全州李氏大同宗約院の活動は文化・歴史の継承と位置づけられています。

韓国の国民とって李王家は歴史的存在であり、国民の意識における重要性は日本の皇室よりも遥かに低いものです。

 

まとめ

朝鮮王朝で王を輩出した李王家(全州李氏)の嫡流は高宗の孫である李玖(イ グ)を末裔として断絶しました。

現在は、傍系である李堈の孫に相当する李源が第30代当主となり、李王家の祭祀などを通じて、韓国文化や歴史の継承に貢献しています。

 

また、朝鮮王朝の宮殿や博物館は国内外から多くの観光客を集め、そこで紹介する李王家の貴重品やイベントは朝鮮王朝の歴史を紹介する文化的な架け橋となっています。

日本の皇室とは異なり、王族は韓国政府から正式に認定されていませんが、今後も李王家は民間の活動を通じて、韓国の歴史や文化を次世代に伝える役割を担い続けていくと考えます。

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