古朝鮮時代は残された資料も少なく、神話と史実が混在する時代のためか扱ったドラマはほとんどありません。
古朝鮮に続く三国時代は、高句麗、百済、新羅(伽耶を統合)の三国が覇権をめぐりせめぎ合った時代です。
三国が争った三国時代はドラマとしても面白いようで、多くの作品が作られています。
高句麗王の系図とドラマをリンク
初代王・東明聖王~第4代王・閔中王
朱蒙が古朝鮮で高句麗(コグリョ)を建国する話がドラマとなって大ヒットしました。
<初代王~第4代王の系図>
<王の時代のドラマ>
時代(即位の年) | BC37 | BC19 | 18 | 44 |
代 | 1 | 2 | 3 | 4 |
王名 | 東明聖王 | 瑠璃明王 | 大武神王 | 閔中王 |
朱蒙 | ◯ | ◯ | ||
風の国 | ◯ | ◯ | ||
幻の王女チャミョンゴ | ◯ |
第18代王・故国壌王~第20代王・長寿王
太王四神記も高句麗の第19代王・広開土王を主人公にしたファンタジー色の強いドラマですが、ペ・ヨンジュンが広開土王を演じて高視聴率を獲得しました。
<第16代王~第21代王の系図>
<王の時代のドラマ>
時代(即位の年) | 384 | 391 | 412 | 491 |
代 | 18 | 19 | 20 | 21 |
王名 | 故国壌王 | 広開土王 | 長寿王 | 文咨明王 |
太王四神記 | ◯ |
第25代王・平原王~第28代王・宝蔵王
<第24代王~第28代王の系図>
<王の時代のドラマ>
時代(即位の年) | 559 | 590 | 618 | 642 |
代 | 25 | 26 | 27 | 28 |
王名 | 平原王 | 嬰陽王 | 栄留王 | 宝蔵王 |
王女ピョンガン | ◯ | |||
剣と花 | ◯ | ◯ |
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百済王の系図とドラマをリンク
百済の建国神話(三国史記)によると、始祖は朱豪と召西奴(ソソノ)の次男・温祚王です。
朱豪と召西奴には、もう一人、兄の沸流がいました。
しかし、朱蒙が扶余にいたときに、礼氏との間にできた類利(ユリ)、後の瑠璃明王が現れると、沸流と温祚は国を離れ、温祚が百済を建国したといいます。
第20代王・毗有王~第28代王・惠王
第21代蓋鹵王から第25代武寧王の系統には諸説ありますが、本図は三国史記に基いています。
<第20代王~第28代王の系図>
第21代蓋鹵王は、南下してきた高句麗により殺害され、都の漢城(ソウル)を占領されてしまいます。
王位を継いだ文周王は都を熊津(公州市)に移しますが、百済はそれ以降、漢城の奪還が悲願となりました。
ドラマ「帝王の娘スベクヒャン」にはこうした時代背景があります。
<王の時代のドラマ>
時代(即位の年) | 479 | 501 | 523 | 554 | 598 |
代 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
王名 | 東城王 | 武寧王 | 聖王 | 威徳王 | 惠王 |
帝王の娘スベクヒャン | ◯ | ◯ | ◯ | ||
薯童謠(ソドンヨ) | ◯ | ◯ |
第28代王・惠王~第31代王・義慈王
<第26代王~第31代王の系図>
<王の時代のドラマ>
時代(即位の年) | 598 | 599 | 600 | 641 |
代 | 28 | 29 | 30 | 31 |
王名 | 惠王 | 法王 | 武王 | 義慈王 |
薯童謠(ソドンヨ) | ◯ | ◯ | ◯ | |
階伯(ケベク) | ◯ | ◯ |
「北史」では、武王は第27代威徳王の子と記載されており、ドラマ「薯童謠」はこの説を採用しています。
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新羅王の系図とドラマをリンク
第24代王・真興王~第30代王・文武王
<第24代王~第30代王の系図>
<王の時代のドラマ>
時代(即位の年) | 540 | 576 | 579 | 632 |
代 | 24 | 25 | 26 | 27 |
王名 | 真興王 | 真智王 | 真平王 | 善徳女王 |
花郎(ファラン) | ◯ | ◯ | ||
善徳女王 | ◯ | ◯ | ◯ |
善徳女王の終わりのころに階伯が百済の将軍として登場しますので注目して下さい。
花郎(ファラン)は、善徳女王にも出てきますが、貴族の子弟を中心とした王の親衛隊です。
新羅の第24代の真興王(しんこうおう)が創設したものですね。
時代(即位の年) | 579 | 632 | 647 | 654 | 661 |
代 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
王名 | 真平王 | 善徳女王 | 真徳女王 | 武烈王 | 文武王 |
大王の夢 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
伽倻王の系図をドラマとリンク
三国時代には、高句麗、百済、新羅以外にも様々な小国が存在していました。
その一つが伽耶(カヤ)です。
伽耶は高句麗や新羅のように1つの国家としてまとまるのではなく、少勢力が分離独立して、ゆるやかな結合を保っていました。
その中でも金官伽耶(クムグアンカヤ)、大伽耶(テカヤ)、案羅(アラ)、古寧伽耶(コニョン)、星山伽耶(ソンサン)、小伽耶(ソカヤ)の6つの勢力が伽耶の中心勢力でした。
当初は金官伽耶が盟主として力を持っていましたが、次第に大伽耶が中心勢力として力を持っていきます。
伽耶に関する歴史的資料は非常に少なく、幻の国と言われています。
伽耶は「加羅」または「加耶」と表記されることもあります。
初代王・首露王~第4代王・居叱弥王
伽耶を扱ったドラマとしては、建国の祖・キム・スロの建国神話をドラマ化した「鉄の王キム・スロ」があります。
<初代王~第4代王の系図>
<王の時代のドラマ>
時代(即位の年) | 42 | 199 | 259 | 291 |
代 | 1 | 2 | 3 | 4 |
王名 | 首露王 | 居登王 | 麻品王 | 居叱弥王 |
鉄の王 キム・スロ | ◯ |