イバンウォンの側室【プニ、キムの実在性と寵愛された側室】

この記事でわかること

では、詳しくご紹介しいきます。

側室プニは実在したのか？

プニのモデルになった側室は実在しません。

ドラマの中の彼女は、幼い頃に母が失踪、兄は行方不明で貧しい身分でしたが、チョン・ドジョンの新国家を夢見る行動力のある女性でした。

元敬王后からイバンウォンの側室になることを迫られますが、史実の側室の中に、プニの出身、境遇、性格、出会いなどで、一致するような側室はいませんでした。

側室キムは実在したのか？

ドラマ「太宗イ・バンウォン」に登場する側室キムは、実在した孝嬪金氏がモデルです。

彼女は正室・元敬王后の実家の奴婢でしたが、イバンウォンが即位する前から側室として仕えていました。

そのため、息子・敬寧君を生んだ誕生年には、イバンウォン即位前の1396年と即位後の1402年の２つの説があります。

実録では壬午の年と記録されており、1402年の即位後が有力です。

詳しくは＞＞孝嬪金氏の家系図【母子ともに殺されかけた奴婢出身の側室】をご覧ください。

最も寵愛された側室は？

数多くの側室の中でも、イバンウォンが最も寵愛したのは、信嬪辛氏でした。

もともと彼女は、正室・元敬王后に仕える奴婢に過ぎませんでしたが、1402年に諴寧君（カンニョングン）を出産したのをきっかけに寵愛を独占し、その後も2男7女と多くの子どもをもうけました。

イバンウォンは彼女の娘である貞静翁主を、側近中の側近とも言える趙末生の長男・趙璿（チョ・ソン）と結婚させています。

元敬王后が亡くなった後、懿嬪や明嬪といった位の高い側室たちがいる中で、宮中の事務（内事）を任せたのは辛氏でした。

これは、彼女が単なる寵愛の対象ではなく、イバンウォンから絶大な信頼を寄せられていた証でしょう。

辛氏もイバンウォンの死後、出家して尼僧となり、朝夕に仏経を唱えてその冥福を祈り、生前の愛情に応えたと伝えられています。

イバンウォンの側室は何人？

イバンウォンは妓生さえも側室として入宮させ、最終的には20人以上の側室をもちました。

彼女たちには、翁主の称号（側室から生まれた王女の称号）を与えています。

＜イバンウォンの代表的な側室と子供＞

よくある疑問（FAQ）

• Q：プニは史実に登場しますか？
  A.いいえ、プニはドラマ「六龍が飛ぶ」に登場するオリジナルキャラクターで、史実には存在しません。
• Q：「太祖・イ・バンウォン」の側室キムは存在した人物ですか？
  A.はい、側室キムのモデルは実在した孝嬪金氏です。奴婢出身ながら側室となり、子どもももうけました。
• Q：イバンウォンが最も寵愛した側室は誰ですか？
  A.信嬪辛氏が最も寵愛されたとされています。彼女は高い地位を与えられ、政治的にも信頼されました。
• Q：イバンウォンには側室が何人いましたか？
  A.記録によると、イバンウォンには20人以上の側室がいたとされています。ただし、全員の名前や出自が明らかになっているわけではありません。
• Q：イバンウォンが多くの側室を持った理由は何ですか？
  A.後継者確保、王権の安定、外戚勢力の牽制、そして正室（元敬王后）との不和など、複数の政治的・個人的事情が背景にあったといわれています。

まとめ

史実のイバンウォン（太宗）の側室は20人以上にのぼり、妓生も含まれていました。

イバンウォンが多くの側室を抱えた背景には、正室との不仲説、後継者の確保、王室の基盤強化、そして外戚の勢力排除など、複合的な要因があったといいます。

しかし、根底には外戚（王妃の親族）を嫌ったイバンウォンが、政治的な脅威を感じる必要がない側室たちに心の安定を求めた側面が大きかったと考えます。