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【意外にも実在人物】トンイのシムウンテクのモデルは金春沢

トンイに中盤の24話から登場するシムウンテクですが、実は実在する人物がモデルなんです。

その人物とは金春沢(キムチュンテク)

淑嬪崔氏を影で支えた人物とも言われる金春沢(キムチュンテク)は、調べれば調べるほど興味が湧いてくる人物でした。

まずは、トンイに登場するシムウンテクを見てみましょう。

 

トンイのシムウンテク

王族や高位の高官の場合、比較的刑罰が軽いときには流刑の地で自由に出歩けたと言います。

但し、生計を立てる手段がないので、その地の恩恵を受けていたそうです。

つまり、厄介者です。

シムウンテクもお世話になる商人のピョンから黒豆を売って部屋代を払えと言われてましたね。

 

宮廷から離れた場所でトンイを救うシムウンテク

ドラマでは刺客から傷を受け、山奥にかくまわれたトンイが救う人物が必要でした。

シムウンテクのモデルになった金春沢(キムチュンテクは何度も流刑されて転々としています。

しかも、その身分は両班でも名門中の名門。

更に、仁顕王后の復位に貢献したり、淑嬪崔氏を裏で支えたとも言われています。

 

トンイを救う人物のモデルとしてはピッタリだったんですね。

シムウンテクは、中盤の中だるみになりそうな場面で登場して、物語の展開に緊張感を与えてくれました。

 

ドラマでの役職は

宮廷に戻ったシムウンテクの役職は司憲府(サホンブ)の持平(チピョン)でした。

司憲府(サホンブ)は官僚の不正や違法を取り締まる政府機関です。

「ヘチ王座への道」でコ・アラが演じるヨジが捜査官として司憲府に所属していましたね。

 

司憲府は大司憲、執義、掌令、持平、監察の5つの役職から構成されていました。

役職 品階
大司憲 従二品
執義 従三品
掌令 正四品
持平 正五品
監察 正六品

シムウンテクの役職は持平ですから、品階は正5品、品階はそれほど高くありませんでした。

 

シムウンテクは最後どうなるの?

史実の金春沢(キムチュンテク)は、張禧嬪の息子である世子を殺害しようとした嫌疑で、1706年に済州島に流配されます。

しかし、ドラマのシムウンテクは、そこまでは描かれておらず、司憲府に継続勤務というところでしょうか。

 

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シムウンテクのモデルの金春沢とは?

金春沢(キムチュンテク)は、1670年から1717年に実在した人物です。

肅宗の時代ですね。

金春沢(キムチュンテク)の身分は両班で名門中の名門なんです。

なんと、叔母さん(父親の妹)が粛宗の最初の王妃である仁敬王后(インギョンワンフ)です。


<淑嬪崔氏(トンイのモデル)と金春沢(シムウンテク)の相関図>

父親の金鎮亀(キム・ジング)は議政府(ウィジョンブ)の左賛成(従一品)でした。

議政府は、ドラマによく出てくる最高行政機関で赤い官服の集まり、今で言う内閣ですね。

左賛成は内閣で言うと副総理の次に相当する偉い人です。

 

また、金春沢(キムチュンテク)の祖父・金萬基(キム・マンギ)の弟の金萬重(キム・マンジュン)は文臣で小説家でした。

ドラマに出てくる謝氏南征記(シャシナムジョンギ)を書いた人物です。

金萬重(キム・マンジュン)は仁顕王后の廃位に反対して、流刑されますが、流刑の地でこの小説を書いたと伝えられています。

 

<豆知識>
謝氏南征記(シャシナムジョンギ)とは
明国にいた名士の物語で、妾に溺れた名士が正妻を追い出して妾と暮らすが、結局、後悔して妻を戻して妾を追い出すという物語です。もちろん、名士は肅宗、妾は張禧嬪、正妻は仁顕王后のことを皮肉っています。ハングルで書かれていたため、市中で大評判になったようです。金春沢(キムチュンテク)はこの小説を仁顕王后を復位させるために民に広めたと言います。

 

金春沢(キムチュンテク)は西人派だったため、南人が主導権を持っていたときは、何回も投獄や流刑されました。

しかし、叔母さんが仁敬王后だったため、死刑は逃れたようです。

 

金春沢(キムチュンテク)は仁顕王后を復位させるために、色々と画策したと言われています。

謝氏南征記もその一つです。

そして、仁顕王后が復位して、張禧嬪の降格と張希載の流罪にされますが、

このとき、に淑嬪崔氏(トンイのモデル)の影で動いていたのが金春沢(キムチュンテク)ではないかと言われています。

 

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シムウンテクの史実とドラマの違い

ドラマでは、俳優のキムドンユンがシムウンテクをヒョウヒョウとした感じで演じていました。

ドラマでは何故、流刑となり流刑を転々としているのか?その理由は明かしていません。

 

しかし、張希載(チャン・ヒジェ)との関連については、「我々には個人的な事情があって、正気のものでチャン・ヒジェと新しい中殿に従うものはいない。」とトンイに語っています。

これは、南人と敵対していることを示しています。

 

ドラマでは張禧嬪(チャン・ヒビン)をトンイと組んで廃位へと追い込み、仁顕王后の復位を達成します。

史実でも、金春沢(キムチュンテク)は仁顕王后の復位に貢献しますが、ドラマの策略はもちろんフィクションです。

 

また、史実では金春沢(キムチュンテク)は、何と張禧嬪(チャン・ヒビン)の兄である張希載(チャン・ヒジェ)の前の奥さんと恋仲となり、南人の情報を得ていたと言われています。

やることの大胆さはドラマと同じですが、やった内容は褒められる内容ではなかったようですね。

このことが批判の的になります。

そして、金春沢(キムチュンテク)は、最後は張禧嬪の息子の世子を殺害しようとした嫌疑で再び、1706年に済州島に流配されます。

 

シムウンテクが必死で守った謄録類抄とは

ドラマでシムウンテクが清国に渡るのを必死で守った謄録類抄(トゥンノンユチョ)は国境地帯の警備日誌で軍事的な重要機密でした。

しかし、実在する謄録類抄は、中央官庁の備辺司(ピビョンサ)により記録された文章で、国境の警備に関する記録以外にも、祭事、葬儀など当時の様々な出来事が記録されています。

謄録は記録と言う意味があるので、謄録類抄は記録類をまとめたものですが、軍事的な重要機密事項とはちょと違うようです。

 

備辺司(ピビョンサ)は、1517年に国境の変事に備えるために創設された軍事行政機関でした。

粛宗の時代には国防だけでなく、外交や通商の役割が付加されて、備辺司の機能は更に強化されました。

その備辺司の警備日誌ということで、ドラマでは国境の警備状況が分かる資料として扱われたのではないでしょうか。

 

備辺司の会議の記録としては、膨大な「備辺司謄録」が残されており、むしろこちらの記録の方に国境に関する警備状況が記録されていたのではないかと推測されます。

 

シムウンテク役のキムドンユンとは?

トンイでシムウンテク役を演じたキムドンユンとはどん人物でしょうか。

まずは、そのプロフィールをご紹介します。

 

キム・ドンユンのプロフィール

生年月日:1980年08月30日生
(2025年02月06日現在、44歳)
身長:182㎝
血液型:A型
趣味:映画鑑賞・音楽鑑賞・釣り
特技 ボクシング・柔道・サッカー
兄:俳優のキム・ヒョク

 

キム・ドンユンが出演した主なドラマ

拝啓、ご両親様
(2004年:役名なし)
山向こうの南村には
(2007年:キム・ジョンス役)
ラブ・レーシング
(2008年:ソン・チュンドン役)
トンイ
(2010年:シム・ウンテク役)
トキメキ恋するセンチョリ村
(2010年:ハン・ジミン役)
星も月もあなたへ
(2012年:ソ・ジング役)
大王の夢
(2012年:キム・サムグァン役)
家族を守れ
(2015年:チェ・ユンチャン役)
カフェ・アントワーヌの秘密
(2016年:イ・サンウク役)

 

キム・ドンユンの現在

残念ですが、2016年を最後に目立った芸能活動はみられません。

 

まとめ

トンイに登場するシムウンテクのモデルは金春沢(キムチュンテク)でした。

名門出身の両班で仁顕王后の復位にも貢献し、淑嬪崔氏(トンイのモデル)を影で助けた人物だったようです。

粛宗の最初の王妃である仁敬王后の甥に当たるとか、祖父が当時の人気小説「謝氏南征記」を書いた金万基(キム・マンギ)であるとか、金春沢(キムチュンテク)は興味の尽きない人物です。

いつか、金春沢(キムチュンテク)を主人公にしたドラマもできるかもしれません。

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