トンイに登場するムヨルは権力を得るためにはどんな汚い手も使う野心家でした。
そんなムヨルを演じたチェ・ジョンファンは、実は初の悪役だったそうです。
悪役ムヨルは実在したのか?
チェ・ジョンファンはどんな俳優なのか?
詳しくご紹介していきます。
トンイのムヨルは実在した悪役?
トンイの最後の敵となったムヨルは架空の人物です。
ムヨルの官職
ムヨルは暗行御史(アメンオサ)として働いていましたが、ドラマの後半で宮廷に戻ってきました。
王命で漢城府(ハンソンブ)の庶尹(ソユン)となります。
暗行御史としての活躍が王様に認められたのでしょう。
その伏線として、39話の前半に王様が暗行御史の報告書を読む場面がでてきます。
さらに、物語の途中でムヨルの官服も青から赤に変わり、品階が上がって偉くなります。
部署 | 官職 | 品階 | 備考 |
漢城府(ハンソンブ) | 庶尹(ソユン) | 従四品 | 39話 |
兵曹(ピョンジョ) | 参判(チャムパン) | 従二品 | 46話 |
だから、ドラマでもムヨルは王様から信頼があり親しい間柄だったのです。
ムヨルが宮廷に戻ってから得た最初の官職は漢城府(ハンソンブ)の庶尹(ソユン)です。
漢城府とは首都の行政や司法等を担当した官庁です。
そこの庶尹ですから、部長職ぐらいです。
また、ドラマの途中で出世した官職は兵曹(ピョンジョ)の参判(チャムパン)でした。
兵曹は国政を担当する中央官庁の6つの部門の一つで、国の防衛や武官の人事を担当していました。
そこの参判(従二品)ですから、日本で言う国防省のNo.2です。
漢城府が都庁相当ですから大出世ですね。
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ムヨルの父親は大司憲
ムヨルの父親はなんと第1話で殺された司憲府(サホンブ)の大司憲(テサホン)でした。
謎の手信号を残して死んだ人物で、名前はチャン・イクホン、ムヨルと同じく架空の人物です。
司憲府は官僚の不正や悪行を監視する組織で、ムヨルの父親はその司憲府のトップでした。
恐らく、不正を働く南人のオテソクにとっては仲間でありながら邪魔な存在だったのでしょう。
ちなみに、トンイでチャン・イクホンを演じたイ・ジェヨンは第1話だけの特別出演ですが、時代劇では常連の俳優さんですよ。
生年月日:1963年03月21日生まれ
(2025年02月05日現在、61歳)
身長:180cm
星座:おひつじ座
学歴:釜山大学哲学科
デビュー:1997年映画「私の中に吹く風」
イ・ジェヨンは多くの時代劇に出演する異才です。
・朱蒙(2006年)
・イ・サン(2007年)
・トンイ(2010年)
・トキメキ☆成均館スキャンダル(2010年)
・根の深い木-世宗大王の誓い-(2011年)
・天命(2013年)
・ホジュン~伝説の心医~(2013年)
・奇皇后~ふたつの愛 涙の誓い(2013年)
・夜警日誌(2014年)
・華政(2015年)
・テバク~運命の瞬間~(2016年)
・太陽の末裔(2016年)
・仮面の王 イ・ソン(2017年)
・揀択(カンテク)(2019年)
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チェ・ジョンファンは王様俳優
トンイでムヨルを演じたチェ・ジョンファンは王様俳優と言われていました。
その理由は、トンイに出演する前に出演した時代劇の「女人天下」、「淵蓋蘇文」「済衆院」では王様を演じていました。
女人天下では第11代国王中宗、淵蓋蘇文では高句麗の第27代王栄留太王、済衆院では第26代国王高宗を演じています。
チェ・ジョンファンが王様で出演すると視聴率が取れることから王様俳優と呼ばれていました。
悪役はトンイが初めてだったのです。
また、チェ・ジョンファンは大学教授の肩書ももつ俳優さんです。
生年月日:1965年09月24日生まれ
(2025年02月05日現在、59歳)
身長:183cm
ドラマデビューは少し遅く1994年の28歳のときです。
「東学農民戦争」100周年を記念して制作された「セヤ・セヤ・パランセヤ」で芸能界デビューしました。
・女人天下(2001年)
・暗行御史 パク・ムンス (2002年)
・淵蓋蘇文(ヨンゲソムン)(2006年)
・王と私 (2007年)
・済衆院 (2010年)
・トンイ (2010年)
・チャクペ(相棒)(2011年)
・階伯(ケベク)(2011年)
・クアム・ホジュン(亀厳許浚)(2013年)
・ホジュン〜伝説の心医〜(2013年)
・華政(2015年)
・六龍が飛ぶ(2015年)
・師任堂、色の日記(2017年)
・王は愛する(2017年)
まとめ
憎らしいほどの悪役ムヨルをトンイで演じたチェ・ジョンファンが初の悪役とは驚きでした。
一見、公正で王からも信頼されていたムヨルが実は恐ろしいほどの野心家で、出世のためには手段を選ばない人物でした。
イ・ビョンフン監督は善良な王様を腹黒い悪役に見事に変身させました。
でも、監督からのオファーのときに「かっこよく登場させる」と言われたそうです。
トンイで役の幅を広げたチェ・ジョンファンはその後も数多くの時代劇に出演しています。