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私の国のナムジョンは実在した人物?【ナムウンがモデル?】

私の国には鄭道伝は出てきません。

その代わりにナムジョンが李芳遠に対抗する人物として登場します。

ナム・ジョンのモデルは実在した南誾(ナムウン)と言われています。

本当なのか?詳しく調べてみました。

 

ナムジョンのモデルは南誾(ナムウン)か検証

ナムジュンのモデルは南誾(ナムウン)と言われていますが、本当でしょうか?

まずは、南誾(ナムウン)はどんな人だったのか?

そして、ナムジュンとの共通点は何か?を調べてみました。

 

南誾(ナムウン)はどんな人

ナムウンは1354年生まれの高麗時代の文官、今で言う役人でした。

ナムウンは韓国江原道(カンウォンド)三陟(サムチョク)に派遣されているときに、攻めてきた倭寇を退治します。

その功績から司僕寺正(王の馬の管理)に任命されますが、待遇としては不満でした。

 

ナムウンは李成桂(イソンゲ)や鄭道傳(チョン・ドジョン)と知り合い、高麗に対する不満から李成桂を王とした新しい国を夢見ます。

そして、遂に鄭道傳らとクーデターを起こし、高麗の王を廃位して李成桂を王とした朝鮮王朝を建国します。

 

しかし、世子に八男の李芳碩(イバンソク)を推した鄭道傳と李芳遠(イバンウォン)が激しく対立し始めます。

強い王国の王になりたい李芳遠と臣下の国を目指す鄭道傳に大きな溝が生まれました。

 

機を見ていた李芳遠は遂に世子であった弟の李芳碩(イバンソク)を殺害してしまいました。

その時、ナムウンも鄭道傳ら重臣とともに李芳遠に殺害されてしまいます。(第一次王子の乱)

 

ナムジョンと南誾の共通点と相違点

ナムジョンと南誾(ナムウン)を比較すると、経歴はほぼ同じことが分かります。

相違点は、ドラマで創作されたフィクションの部分です。

<ナムジョンと南誾(ナムウン)の比較>

ナムウン ナムジョン
高麗の役人
倭寇を退治
司僕寺正になる
李成桂の殺害を計画
高麗に不満
鄭道傳たちと李成桂を支えるメンバーになる
建国の功臣
李成桂を王に推薦
太祖の側近になる
李芳遠と対立
単独で大君殺害を計画
第一次王子の乱で殺される
武術に長けた息子がいた

 

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【結論】ナムジョンは実在したのか?

ナムジョンは実在した人物ではありません。

しかし、先の比較から明らかなように、ナムジョンは南誾(ナムウン)をモデルにしていると考えられます。

朝鮮建国を新しい視点で描きたかった脚本家は物語に鄭道傳を登場させませんでした。

 

その代わりに李芳遠と対立する人物としてナムジョンという人物を創造したと思われます。

また、南誾(ナムウン)としなかったのは、ソノという息子を絡ませて、物語の展開を広げたかったからと思われます。

 

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ナムジョンの息子・ソノは実在したのか?

ソノは実在しません。物語のために作られたオリジナルの人物です。

南誾(ナムウン)には息子が4人いましたが、ソノに相当するような人物ではありません。

ソノは生い立ちから全て、フィ、ヒジェと同様、物語のために創造された人物です。

 

では、ナムジョンとその息子のソノが登場する「私の国」はどこまでが実話なのか?

物語と史実の違いを詳しく検証しました>>私の国は実話?【史実とドラマの違いを徹底検証】

 

ナムジョンを演じたアン・ネサンはどんな人

ナムジョンを演じたアン・ネサンは数々の時代劇に登場するベテラン俳優です。

アン・ネサンのプロフィール

生年月日 :1964年07月24日
(2025年02月05日現在、60歳)
出生地:韓国 テグ広域市
身長:175cm
性別:男性
最終学歴:延世大学神学科
家族:妻、娘の3人家族
血液型:AB型

1999年に劇団の同僚であった現在の奥さんと結婚して一人娘がいます。

 

アン・ネサンが出演した時代劇

アン・ネサンは1994年に短編映画の「百色人」で芸能界デビューしています。

<アン・ネサが出演した時代劇ドラマ>
トキメキ☆成均館スキャンダル
(2010年、チョン・ヤギョン役)
太陽を抱く月(2012年、成祖役)
イニョプの道
(2014年、イ・バンウォン役)
華政
(ファジョン)(2015年、ホ・ギュン役)
雲が描いた月明り
(2016年、チョン・ヤギョン役)
逆賊-民の英雄ホン・ギルドン-
(2017年、ソン・ドファン役)
私の国(2019年、ナム・ジョン役)
暗行御史:朝鮮秘密捜査団
(2020年、チャン・テスン役)

 

まとめ

史実には、ナムジョンという名前の太祖の重臣はいませんでした。

しかし、南誾(ナムウン)という人物がナムジョンにかなり近い人物であることが分かりました。

 

おそらく、脚本家は南誾(ナムウン)を意識して、ナムジョンという人物を描いたと思われます。

そして、「私の国」は鄭道傳を登場させずに朝鮮王朝建国を描いた大変挑戦的な物語です。

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