ドラマ「王は愛する」は、高麗王朝時代の史実を背景にしたフィクションです。多くの実在した人物が登場します。
この記事では、大注目のキャラクター・ワン・リンの実在性、登場人物と史実の関係を詳しく解説します。
ワン・リンは実在したのか?
残念ながら、ドラマに登場するワン・リンは架空の人物です。
物語の中でワン・リンは、忠宣王のライバルであり親友という設定でしたが、彼に該当する人物はいません。しかし、ワン・リンの家族は実在した王族がモデルでした。
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ワン・リンの父・ワン・ヨン(王瑛)は実在した王族であり、第25代王・忠烈王の王妃・貞和宮主の弟でした。王族の血を引く家系ですが、ドラマ同様、ワン・ヨン自身は王位には興味はありませんでした。

当サイト「雲の上はいつも晴れ」が独自に作成した家系図
<王瑛(ワン・ヨン )の家系図>
貢女として元に送られるところを助けられて世子嬪になったワン・リンの妹・ワン・ダン、世子の地位を狙うワン・リンの兄・ワン・ジョンなども実在した人物をモデルにしています。
<実在したの家族>
関係 | 名前 | 備考 |
父 | 王瑛(ワン・ヨン) | 忠烈王の妃・貞和宮主の弟 |
長男 | 王玢(ワン・ブン) | 第34代国王・恭讓王の曽祖父 |
次男 | 王琠(ワン・ジョン) | 瑞興君。謀反容疑で処刑 |
長女 | 靜妃王氏 | 忠宣王の妃、ワン・ダンのモデル |
王は愛するの史実|ワン・ウォンの実話
主人公・ワン・ウォンは実在した人物で、後の第26代高麗王・忠宣王です。
高麗初の混血王子の誕生
1236年、ワン・ウォンは、忠烈王とモンゴルの皇帝クビライの娘・元成公主との間に生まれました。モンゴルと高麗の血を引く王子として、元で育ち、幼くして世子となります。
ワン・ウォンは忠宣王の本名・王謜(ワン・ウォン)で、史実では後に、王璋(ワン・ヴァン)に改名しています。
貢女・王氏との結婚
貢女として元に送られる予定だった王瑛(ワン・ヨン)の娘を救い、1289年に結婚しています。これが後に静妃王氏と呼ばれる女性で、ドラマのワン・ダンのモデルです。
最愛の妃・趙妃と結婚
1292年、ワン・ウォンは忠烈王に重用された文臣・趙仁規の娘と結婚しました。政略結婚でしたが、ワン・ウォンはこの娘・趙妃(チョビ)を大変寵愛しました。
ドラマの元ネタとなった史実の出来事
ドラマ「王は愛する」には多くの実話が盛り込まれていますが、ドラマの元ネタとなった出来事をご紹介します。
史実でも無比(ムビ)を処刑
ワン・ウォンは、父・忠烈王に寵愛を受けていた側室・無比(ムビ)に強い憎しみを抱いていました。
1297年、母の死に疑問を抱いたワン・ウォンは、自ら呪詛の事実を突き止め、無比とその関係者を処刑しています。
これに衝撃を受けた忠烈王は譲位を決意。翌1298年、ワン・ウォンが忠宣王として即位しました。
趙妃誣告事件
忠宣王が寵愛した趙妃は、正妃・薊国大長公主の嫉妬により誣告され、1298年に元へ連行され消息不明となります。
※誣告(ぶこく):虚偽の告発
この事件により忠宣王は廃位され元に戻されました。そのため、父の忠烈王が復位。王妃の影響力の強さと、忠宣王の不遇が浮き彫りとなりました。
ワン・ジョンの謀反事件
ワン・ジョン(王琠)は実在した王族で、1306年にソン・バンヨン(宋邦英)らが彼を世子に擁立しようと謀反を企てました。
しかし、元の後援を受けていたものの、モンゴル内部の政変により支援を失い、計画は失敗。1309年、ワン・ジョンらは新たな元の第3皇帝カイシャンにより処刑されました。
忠宣王の晩年
忠宣王は1308年に即位後も高麗に戻らず、元から政治を行いました。1310年には王位を狙ったとして長男・広陵君を殺害しましたが、1313年、重臣の圧力に押されて遂に、次男に譲位しています。
1320年には、元からチベットへ移されますが、2年後に解放され、1325年に大都で逝去しています。享年51歳でした。
登場人物と史実モデルの対比一覧
ドラマ「王は愛する」には、多くの実在した人物が登場しています。
役名 | 実在のモデル | 備考 |
ワン・ウォン | 王謜(ワン・ウォン) | 第26代高麗王・忠宣王 |
ワン・ヨン | 王瑛(ワン・ヨン ) | 忠烈王の妃・貞和宮主の弟 |
ワン・ダン | 靜妃王氏 | 王瑛の娘、忠宣王の妃 |
ワン・ジョン | 王琠(ワン・ジョン) | 王瑛の次男 |
ソン・バンヨン | 宋邦英(ソン・バンヨン) | 重臣、密直副使 |
ムビ(オク・プヨン) | 無比(ムビ) | 忠烈王の側室 |
忠烈王 | 忠烈王 | 第25代高麗王 |
元成公主 | 元成公主 | 忠烈王の第1妃 |
フラタイ | 忽刺歹(フラタイ) | 元成公主の従臣、高麗名は印侯 |
貞和宮主 | 貞和宮主 | 忠烈王の正妃、王瑛の妹 |
江陽君 | 江陽公 王滋 | 忠烈王と貞和宮主の息子 |
ソン・イン | 宋璘(ソンリン) | 重臣 |
ドラマと史実の違いを整理する
最後に、ドラマと史実の違いを整理しておきます。
要素 | ドラマ | 史実 |
ワン・リン | 主人公の一人。王位を争う | 架空の人物 |
ワン・ウォン | 主人公。友情と愛の間で苦悩 | 実在した王・忠宣王 |
ウン・サン | ヒロイン、大商人の娘 | 架空の人物 |
ワン・ダン | 貢女から王妃になる | 静妃王氏。忠宣王の妃として実在 |
三角関係 | サンに思いを寄せるサンとウォン | フィクション |
まとめ
ドラマ「王は愛する」は、フィクションですが、史実を巧みに取り入れています。
一躍注目されたワン・リンは架空の人物でしたが、彼の家族構成や背景は実在しており、登場人物の多くが歴史的に実在した人物です。
物語を史実と照らし合わせて再度視聴することで、より深い理解と新たな感動的発見をすることができます。