風と雲と雨に登場するボンリョンは実在した王女なのか?
王様と巫女の間に生まれた王女は明らかにフィクションだと想像できますが、
でも、実際に哲宗(チョルジョン)にボンリョンのモデルになるような王女がいたのでしょうか?
興味を持った私は、史実を詳しく調べてみました。
ボンリョンは実在した王女なのか?
風と雲と雨に登場する王女のボンリョンは架空の人物です。
ユン・サンホ監督も「風と雲と雨」の制作発表会で「ボンリョンは架空の人物か?」という質問に対して、
と回答しています。
風と雲と雨は史実をベースにした物語で、実在する人物も多く登場します。
しかし、主役のパク・シフ演じるチェ・チョンジュンとコ・ソンヒ演じるイ・ボンリョンは架空の人物です。
実際、第25代王・哲宗にはボンリョンのような王女はいたのでしょうか?
疑問に思ったので、哲宗の家族を調べてみました。
すると、驚きの事実が。。。
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第25代王・哲宗の家族
哲宗は子供に恵まれない王様でした。
子供に恵まれない哲宗
哲宗は1人の正室と7人の側室の間に5男6女の子供がいました。
しかし、一人の王女を除いて、残りの全ての王子、王女が幼くして亡くなっていました。
第25代国王・哲宗 | ||||
正室 | 哲仁王后 | 1男 | 李隆俊 | 2歳で早世 |
側室 | 貴人朴氏 | 1男 | 王子 | 早世 |
貴人趙氏 | 2男 | 王子 | 早世 | |
王子 | 早世 | |||
淑儀方氏 | 2女 | 翁主 | 早世 | |
翁主 | 早世 | |||
淑儀范氏 | 1女 | 永恵翁主 | 14歳で死去 | |
淑儀金氏 | 1女 | 翁主 | 早世 | |
宮人李氏 | 1男1女 | 王子 | 早世 | |
翁主 | 早世 | |||
宮人朴氏 | 1女 | 翁主 | 早世 |
正室・哲仁王后との間に生まれた王子の李隆俊も2歳で亡くなっています。
哲宗の唯一の王女・永恵翁主とは
哲宗にはボンリョンのような王女の永恵翁主がいました。
永恵翁主は哲宗の子供の中で唯一14歳まで生きた王女です。
生年:1859年
没年:1872年7月4日
実父:哲宗
実母:淑儀范氏
配偶者:朴泳孝
子女:なし
永恵翁主の母親は、淑儀范氏(スギィポムシ)で范元植(ポム・ウォンシク)の娘でした。
女官時代に哲宗の寵愛を受けましたが、すぐに側室にはなりませんでした。
1859年には娘の永恵翁主を生んでいます。
しかし、娘が翁主の称号を受けたのはもっと後になります。
実は、哲宗が亡くなった2年後の1866年に神貞大王大妃によって、母親は淑儀に昇格、娘も翁主の称号が与えられました。
娘は最初、永淑翁主と呼ばれていましたが、後に、永恵翁主に改封されました。
永恵翁主が8歳のときです。
1863年哲宗が亡くなると、永恵翁主と母親の淑儀范氏は宮殿外で生活を始めました。
永恵翁主は1872年4月に14歳で朴泳孝と結婚しましたが、3ヶ月後の7月4日に亡くなってしまいました。
哲宗には王女が一人いましたが、ボンリョンのモデルになるような女性ではありませんでした。
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ボンリョン役のコ・ソンヒ
風と雲と雨でボンリョンを演じたコ・ソンヒについてご紹介します。
生年月日:1990年6月21日(32歳)
出生地:アメリカ合衆国
国籍:韓国、アメリカ合衆国
学 歴:成均館(ソンギュングァン)大学演技芸術学科
身長:170cm
血液型:A型
父親の関係で米国で生まれています。
高校生の頃よりモデルとして活動していましたが、8等身の抜群のスタイルはやテレビや雑誌などのCMで注目を集めていました。
そして、2013年に映画「怒りの倫理学」で女優デビューしています。
コ・ソンヒの現状はインスタで見ることができます。>>コ・ソンヒのインスタ
コ・ソンヒは映画同様に2013年からテレビドラマでも活躍しています。
・ミス・コリア(2013年、キム・ジェヒ役)
・夜警日誌(2014年、トハ役)
・スパイ〜愛を守るもの〜(2015年、イ・ユンジン役)
・リミット(2015年、ユン・ジュヨン役)
・嫉妬の化身(2016年、オ・スヨン役)
・あなたが眠っている間に(2017年、シン・ヒミン役)
・マザー 〜無償の愛〜(2018年、シン・ジャヨン役)
・SUITS/スーツ〜運命の選択〜(2018年、キム・ジナ役)
・復讐の女神(2018年、ソ・ウンジ役)
・愛しのホロ(2020年、ハン・ソヨン役)
・風と雲と雨(2020年、イ・ボンリョン役)
・ガウス電子(2022年、チャ・ナレ役)
まとめ
風と雲と雨に登場する王女のボンリョンは架空の人物でした。
但し、ユン・サンホ監督も言っているように、十分考えられる現実的な女性としてのキャラクターに作り上げたようです。
実際、哲宗には唯一成長した娘の永恵翁主がいました。
母親は哲宗の寵愛を受けますが、娘が生まれても側室にはならず女官のままでした。
ボンリョンは架空の人物ですが、なんとなく、ドラマのボンリョンの母親と通じるものを感じます。