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オクニョは実話なのか?【チン・セヨン演じたオクニョは実在?】

「オクニョ」は実在した人物を巧みな技術で現代に蘇らせてきたイ・ビョンフン監督の作品です。

「オクニョ」も実話なのでしょうか?

時代劇クイーンと呼ばれるチン・セヨンが演じたオクニョは実在したのか?

詳しく調べてみました。

 

オクニョは実話なのか?

ドラマ「オクニョ」は実在する人物の史実をベースにしたフィクションです。

実話ではありません。

 

監獄で生まれて育ったオクニョ(チン・セヨン)が、母親の真相を探るために困難に立ち向かっていく物語です。

オクニョは王女でありながら、監獄の貧しい身分として育ち、男勝りの能力を身につけたヒロインとして登場します。

 

チンセヨンが演じたオクニョは実在したか?

オクニョはイ・ビョンフン監督が創造した架空の人物です

イ・ビョンフン監督はホジュン、チャングム、イ・サン、トンイと歴史上に実在する人物を描いてきました。

実は、馬医を制作してから次の作品の主人公を選ぶのに半年間も悩んだそうです。

 

しかし、ドラマ化されていない人物でイ・ビョンフン監督が描きたくなるような人物はもういませんでした。

そこで、イ・ビョンフン監督は架空の人物・オクニョを作り出しました。

 

実在の時代と人物でシッカリと周りを固めた中に自由な発想のオクニョを描こうと思ったのです。

架空の人物だからこそ、思い切ったキャラクターと思いもよらぬ展開で描かれているところが「オクニョ」の見どころになっています。

 

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オクニョの時代背景

オクニョが活躍する時代は、第13代国王・明宗の時代です。

明宗は1545年に12歳で第13代国王として即位しますが、当初から母親の文定王后に実権を握られていました。

 

ドラマに登場する尹元衡(ユン・ウォニョン)は文定王后の実弟です。

尹元衡は、その立場を利用して、財力と権力を手に入れ朝廷を思うままにふりまわしていました。

 

また、尹元衡の正妻となった鄭蘭貞 (チョン・ナンジョン)も文定王后と手を組み、傍若無人な振る舞いを繰り返したいました。

鄭蘭貞は御存知の通り朝鮮三大悪女の一人です。

 

このようにオクニョが生きた時代は文定王后、尹元衡、鄭蘭貞らによる横暴と搾取で国政は乱れ、民が苦しんだ時代でした。

 

実在した登場人物

「オクニョ」にはキーパーソンとして実在した人物が登場しています。

意外にも、李之菡(イ・ジハム)は実在した学者でドラマ「華政」にも登場しています。

名前 読み方 備考
明宗 ミョンジョン 第13代国王
文定王后 ムンジョンワンフ 明宗の母
尹元衡 ユン・ウォニョン 文定王后の弟
鄭蘭貞 チョン・ナンジョン 尹元衡の継室
李之菡 イ・ジハム 学者

 

心優しき王の明宗

第13代王の明宗は母親の文定王后に全く、頭の上がらない王でした。

即位してからも、文定王后が政権を握り、長いこと朝廷を牛耳っていました。

 

1565年に文定王后が亡くなると、やっと、明宗が親政を行うことができましたが、僅か2年後に亡くなってしまいます。

ドラマではオクニョから民の苦しさを教えられて目覚める心優しき王として描かれています。

明宗について詳しくは>>明宗の家系図【悪名高き文定王后の影に埋もれた悲劇の王】

 

朝廷を牛耳った文定王后

文定王后は中宗の3人目の王妃で、明宗の生母です。

中宗が優しかったことおあり、晩年、文定王后は弟の尹元衡や弟の妻の鄭蘭貞と政治に介入するようになりました。

 

1544年に中宗が亡くなると、仁宗が王に即位しますが、9ヶ月後に病気で亡くなってしまいます。

あまりのあっけなさに文定王后の毒殺説もあるようです。

 

仁宗が亡くなると、自分の息子が即位して明宗となり、文定王后は大王大妃となりました。

そして、明宗が幼いことを理由に垂簾聴政を行い、朝廷を牛耳っていくことになります。

ドラマでも冷酷無比な大王大妃として描かれています。

文定王后について詳しくは>>文定王后の家系図【チャングム、オクニョで有名な王妃はどんな人】

 

巨大な権力と財を握った尹元衡

尹元衡(ユン・ウォニョン)は文定王后の実弟で、その立場を利用して巨大な権力と莫大な財を得た人物です。

尹元衡は文定王后の息子(後の明宗)を王にしようとして、中宗の第二王后章敬王后の兄の尹任(ユンイム)と対立します。

しかし、章敬王后の息子(後の仁宗)が既に世子と決まっていたので、中宗が亡くなると仁宗が王として即位してしまいました。

 

尹元衡は一時、官職を外され冷や飯を食いますが、仁宗が亡くなり、姉・文定王后の息子が王になると息を吹き返します。

そして、尹任(ユンイム)に謀反の言いがかりをつけて、尹任と関係する者を粛清してしまいました(乙巳士禍)

こうして対立する者を消した尹元衡は、右議政、領議政と出世していき、巨大な権力と莫大な財と得ていきます。

 

ドラマでは、時に妻の鄭蘭貞に圧倒される尹元衡ですが、ドラマ以上に悪人だったと思われます。

 

朝鮮三大悪女の鄭蘭貞

鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)は張禧嬪、張緑水と共に「朝鮮三大悪女」と言われています。

鄭蘭貞は尹元衡の側室になりますが、正妻が亡くなると正室の座につくことに成功します。

鄭蘭貞が正妻を毒殺したとの説もあるようです。

 

尹元衡の正室になった鄭蘭貞は、夫の出世と文定王后の力を利用して、高い地位と大きな権力を得ていきました。

ドラマでは何かと自分を邪魔するオクニョを敵視する冷酷な悪女として登場しています。

 

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 オクニョ役のチン・セヨンの魅力

チン・セヨンのプロフィールと出演したドラマをご紹介します。

オクニョでチン・セヨンが気に入った方はぜひ、他のドラマも御覧ください。

 

 チン・セヨンのプロフィール

チン・セヨンは忙しい中、2021年8月に中央大学校を見事に卒業しました。

<大学卒業時のチン・セヨン>

本名:キム・ユンジョン
生年月日:1994年02月15日
(2025年02月05日現在、30歳)
出生地:ソウル特別市
身長:167cm
血液型:B型
最終学歴:中央大学校演劇映画学科卒
干支(えと):酉
星座:みずがめ座
趣味/特技:DVD鑑賞/ピアノ、ダンス

チン・セヨンは、2009年のSKテレコムのCM「パク・テファン編」で芸能界デビューします。

ドラマデビューは、2010年のドラマ「大丈夫、パパの娘だから」です。

 

ドラマデビューすると、翌年に初出演した「私の娘コンニム」でSBS演技大賞のニュースター賞を受賞しました。

そして、オクニョでイ・ビョンフン監督と出会い、時代劇クイーンと呼ばれるまでに成長します。

 

 チン・セヨンの出演するドラマ

大丈夫、パパの娘だから
(2010年、チョン・セヨン)
チャクペ〜相棒〜(2011年、ドンニョ)
クラブ・ビリティスの娘たち
(2011年、キム・ジュヨン)
私の娘コンニム
(2011年、ヤン・コンニム)
カクシタル(2012年、オ・モクタン)
蒼のピアニスト(2012年、ホン・ダミ)
感激時代〜闘神の誕生
(2014年、キム・オクリョン)
ドクター異邦人
(2014年、ジェヒ /スンヒ)
ステキな片想い
(2015年、ユン・イリョン)
オクニョ 運命の女(2016年、オクニョ)
不滅の恋人
(2018年、ソン・ジャヒョン)
アイテム~運命に導かれし2人~
(2019年、シン・ソヨン)
カンテク〜運命の愛〜
(2019年、カン・ウンボ/カン・ウンギ)
ボーンアゲイン~運命のトライアングル~
(2020年、チョン・ハウン/サビン)

 

チン・セヨンの魅力いっぱいの時代劇

チン・セヨンはオクニョで時代劇に初出演して大注目を集めました。

その後、不滅の恋人、揀択と時代劇に出演して、今では時代劇クイーンと呼ばれています。

タイトル 製作年 平均視聴率 監督 脚本家
オクニョ 2016年 17.3% イ・ビョンフン チェ・ワンギュ
不滅の恋人 2018年 3.0% キム・ジョンミン チョ・ヒョンギョン
揀択 2019年 3.8% キム・ジョンミン チェ・スミ

チェ・ワンギュは、大ヒット時代劇の「ホジュン」、「朱蒙」の脚本家です。

不滅の恋人と揀択を担当したキム・ジョンミン監督は「王女の男」「朝鮮ガンマン」を制作した監督です。

 

一人二役に挑戦した不滅の恋人

不滅の恋人はどんな話?

実在した王子の兄弟である首陽大君(兄)と安平大君(弟)が一人の美しい女性(ジャヒョン)を争うロマンス時代劇です。

 

不滅の恋人の見どころ

史実をモチーフにしながらも、誰にでも楽しめる現代感覚のドラマです。

脚本家のチョ・ヒョンギョンは、「首陽大君と弟の安平大君が一人の女性を手に入れるために王権を争う」という仮説から不滅の恋人を作り上げたといいます。

 

しかし、安平大君を主人公にすると悲劇の結末を迎えることになるので、自由に結末の描ける仮想の世界で物語を展開したそうです。

従って、悲しい事実を知っている人にとって史実と違う結末も見どころです。

 

揀択

揀択はどんな話?

王が婚礼のために王妃を迎えに行った帰りに何者かに襲われて王妃は命を落とします。

その王妃の妹が双子のカン・ウンボ(チン・セヨン)、ウンボは事件の真相を知るために揀択します。

 

そして、そこには初恋の女性(王妃)を想い続ける王がいるというロマンス時代劇です。

チン・セヨンは、おしとやかな王妃ウンギと男勝りな巫女のウンボの1人2役に挑戦しています。

 

揀択の見どころ

時代劇によく登場する王妃選びの揀択の方法がよく分かるドラマです。

揀択を扱った時代劇ドラマで有名なのは「太陽を抱く月」ですね。

見比べてみるのも面白いかもしれません。

 

まとめ

ドラマ「オクニョ」は実在した人物が登場する史実をベースにしたフィクションです。

そして、チン・セヨン演じるオクニョは架空の人物でした。

しかし、架空の人物だからこそ、思い切ったキャラクターと思いもよらぬ展開で描かれているところが「オクニョ」の見どころです。

 

オクニョはチン・セヨンを時代劇のトップ女優に押し上げた作品であり、時代劇クイーンの原点の作品です。

チン・セヨンは韓服姿の芯の強い女性を演じたらピカイチの女優です。

チン・セヨンの魅力にハマった方は、不滅の恋人、揀択もぜひ御覧ください。

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