恋慕の最終回で王様のイ・フィと外祖父のサンホン君がともに毒入りのお茶を飲んだのに。。。
フィだけが、なぜ助かったのか?
フィが助かった理由を詳しく調べてみました。
フィだけが、なぜ助かったのか?
フィが助かった理由は次の3点です。
・しかも、蘇朗草について調べていた
・フィが金の丸薬を事前に飲んでいた
ジウンは明で医術を習得した医者でしたから、医学と薬草の知識を持っていたと思われます。
物語の中でもジウンは、明国の使臣団としてきた礼部侍郎の命の恩人でした。
このことからも、ジウンが医者として高い技術と知識をもった人物であることが分かります。
しかも、事前に蘇朗草のことを調べていたので、解毒方法も理解していたと考えられます。
でも、なぜ?
先に飲んだフィの毒の周りが遅く、サンホン君が先に倒れたのか?
その鍵は、フィが事前に飲んだ金の丸薬にあります。
ジウンから気を安らげる薬としてもらった金の丸薬に蘇朗草の解毒作用があったのでしょう。
以上から、フィが 毒で死ななかった理由は
このように、実は恋慕には最終決戦に向かって巧妙な伏線がいくつも張られていたのです。
【PR】スポンサーリンク最終回にフィとサンホン君が飲んだ毒とは
お茶に入っていた毒は、サンホン君が先代の王を毒殺するのに利用した蘇朗草(ソナンチョ)でした。
王の毒殺には、不消花(プソファ)という毒草が使われたと承政院日誌に記録されていましたが、1日半経ってから「体が膨らんで歯茎が黒くなった」との記録が。。。
疑問に思ったジウンは、その毒が蘇朗草(ソナンチョ)であることを突き止めます。
また、日本でも三大有毒植物として
・ドクゼリ
・ドクウツギ
が知られています。
しかし、不消花(プソファ)や蘇朗草(ソナンチョ)といった毒草は、日本では見当たりません。
韓国特有の毒草か、仮想の毒草かもしれません。
【PR】スポンサーリンク実際に賜死(シシ)に使われた毒薬
王族や高官は尊厳を保つために毒薬により自害させる賜死(シシ)という死刑方法が取られました。
通常、朝鮮王朝時代に使われる毒薬は、誰もが知っているトリカブトです。
実際に使われが毒薬は、毒成分を含む砒石(ひせき)、水銀、トリカブトなどを原料に内医院が秘密裏に調合したものでした。
ドラマのようにすぐに死ぬほどの毒性はなく、半日以上苦しんだそうです。
フィが生き残った烹刑の刑とは?
フィは隠れて生きるよりも、全てを明かして罪を受け入れる道を選びました。
そして、多くの人の温情でフィに課せられた刑罰は烹刑(ペンヒョン)でした。
烹刑とは、どんな刑罰?
烹刑(ペンヒョン)とは、熱くない窯に入れて死んだことにする刑罰です。
日本で釜茹での刑といえば、石川五右衛門の処刑が有名ですが、韓国の釜茹での刑は儀式的に行うものでした。
儀式が終われば、罪人は釈放されますが、罪人は死者として扱われることになります。
死人扱いの烹刑人(ペンヒョンイン)は、死ぬことが怖くて烹刑を選ん情けない奴、人間のクズとして周りから扱われます。
そこで、烹刑ではなく、名誉の自決を選ぶことさえありました。
ドラマ「私の国」では、無実の罪を着せられたソ・フィの父親が名誉の自決を選んでします。
フィにとっては最高の刑罰
恋慕の王様フィにとって、過去が消される烹刑は最高に素敵な刑罰でした。
家族のいないフィにとって、王様としての知られたくない過去を消して、新たな人生をジウンとともに生きられることは、この上ない幸せだったでしょう。
まとめ
フィが、なぜ助かったのか?
実は、フィが毒薬を飲みながらも助かったことには多くの幸運がありました。
物語全体に仕掛けられた巧妙な伏線が最後に結集する物語のストーリーは素晴らしいものです。
また、全てを明かして刑を受け入れる覚悟のフィに下された刑罰の烹刑に安堵された人も多いと思います。
恋慕はいつまでも心に残る珠玉のドラマでした。